2014年10月21日火曜日

毎週火曜日は視覚障碍者協会「詩吟教室」


          

          

          

 宝塚視覚障碍者協会 文化講座「詩吟」講師N先生本日ご指導は、杜甫作五言律詩「春望」、詠吟指導の前に、杜甫作「春望」の説明が記録さている点字を指で追い掛けながら作者と漢詩の説明。

杜甫が仕官という年来の希望が叶って、右衞卒府冑曹参軍なる官職を与えられたのが四十三歳の時であった。
どうにか希望がかない、これから安定した生活が出来ると思った矢先に、突如、安禄山が反乱を起こした。
田舎へ妻子を疎開させた杜甫は、当時玄宗の太子で西方の霊武という片田舎で即位した粛宗の朝廷へ参内すべく出発したのだったが、しかし忽ち賊兵の手に捕まり、囚人として長安に送られてしまった。
杜甫自身もまた人目を憚るように長安の街を歩き、悲しい風物を観、そしてその悲哀を多くの詩に歌ったのである。「春望」もまたその一つである。
五言律詩、”国破山河在”   ♪国破れて山河在り

  ”城春草木深”  ♪ 城春にして草木深し・・・・・・・・意味は、都は滅茶苦茶になってしまったが山や河は昔のままであり、長安には春が訪れて草や木が深々と生い茂っている。

講師N先生、八行に渡る吟詠を1行毎に詠じられ、受講生は復唱、次に2行まとめて詠じられ、生徒繰り返す。
仕上げは、8行の通し吟詠を数回行って終了。