2012年7月22日日曜日

「若年性認知症本人のボランティア活動」を支援するボランティアクラブ「アクテイブ」を研修する<SV研究会>

 「若年性認知症本人のボランティア活動支援で地域がつながる」のテーマで若年認知症者への支援を続けておられる保健師のMさんに活動の様子やご本人のボランティア活動についてご報告いただく。      
 定刻開会時は30数人の会員が詰めかけ、若年性認知症本人ボランティアクラブ「アクテイブ」主宰保健師Mさんが正面スクリーンにプロジエクターを使って画像・文章を順次描写されながら説明が始まる。
 初めに若年性認知症とは、18歳~39歳に発症する若年期認知症と40歳~64歳に発症する初老期認知症を範疇とし、全国に37,800人の患者が推計される。        

 当事者の思いは・働きたい・せめて社会の役に立ちたい・介護を受けるなんて自信を喪失する。

 若年認知症支援の課題としては・年齢が若い、本人 家族のショック・高齢者の多い介護サービスになじまない等が挙げられ、本人は病気と思わない、家族は介護を受ける抵抗・近所に知られたくないと悩みに悩む。

 原因の40%は脳血管障害が多く、若い人に増加の傾向に慄然とする、「高次脳機能障害」と診断されるケースもあって、受け入れる社会資源の窓口は広くあるが若年性認知症本人ボランティアクラブ「アクテイブ」のような存在は全国的に少ない。

 社会資源の窓口は1、リハビリ言語療法 2、障害福祉サービス 3、地域福祉課 4、障害者支援支援ネットワーク 5、介護保険 ・・・と色々存在するが大切なことは「情報を伝える義務があること」・「努力を怠らないこと」が大切、今望まれることは今動かねば若い人の進行はドンドン進むと言われる。 

 活動を始めて3年目の若年性認知症本人ボランティアクラブ「アクテイブ」本人からのアピールは「みんなにわかってほしいこと」は、①やれることはいっぱいあります ②普通に付き合って欲しい ③やさしく見守って欲しい。
 「アクテイブ」参加者の声としては・・・若年痴呆症本人の行き場がある、仲間がある、理解してくれる人がいる喜びを感じる等セルフヘルプグループの目指す目標が達成しつつある。